西洋占星術は『星座占い』と『星占い』というまったくちがう占術が同居している不思議な占い

西洋占星術って、『１２星座占い』のイメージがありますよね。

たとえば、↓みたいな感じに。

こんな表があって、自分の生まれた日を知っていれば、自分の『星座』が分かります。

ちなみにリノルナは、１月１５日生まれなので『やぎ座』です。

やぎ座さんは社長さんタイプ。なので自分がトップであるときに本領を発揮します。とても達成できそうもない高すぎる目標を設定して、その目標をクリアするためにせっせと１人で試行錯誤を続ける人生。自分の歩いた道をみんなにも歩ませようとします。

しかもリノルナはやぎ座の後半生まれなので『みずがめ座』の影響も強い。人に理解されなくても気にしない。空気を読まず、我が道を行く傾向があります。

まあ、当たってはいますけどね。

この１２星座占い、じつは西洋占星術のシステムをほんの一部分だけ使っているのです。

１０個ある惑星のうちの『太陽』の動きと、１２個の星座のうちの１つだけ。

超簡易版の西洋占星術。この方法はＰＣもスマホアプリもなかった大昔、とある外国の新聞社が『星占い』の新聞連載をしたくて編み出した苦肉の策、と言われています。

たしかに太陽の動きはつねに一定ですし、この方法ならば、面倒な緯度経度の計算もいらないので計算もラクです。

しかしながら、このとき西洋占星術は『星占い』ではなく、『星座占い』として世に出ることになってしまった。

西洋占星術では、星座は『サイン』と呼ばれています。『天のしるし』という意味合いがあって、本来は、１人につき１２個のサイン（星座）をすべて使って占います。まあ、この方法でも西洋占星術は驚異的な的中率を誇るわけですが。でもそれは西洋占星術の『本気』ではない。

西洋占星術の『本気』それは『ハウス』を使う方法。すなわち『星占い』をすること。

占いは『当たるから楽しい』という側面もありますよね。西洋占星術の的中精度を思う存分楽しんでみたいというあなたには『ハウス』を使う方法をオススメします。

現代占星術の祖と呼ばれるイギリスの天才占星術師ウィリアム・リリーも『サイン』と『ハウス』の関係について、次のように述べていますよ。

『たとえ惑星とサインの性質を学んでいてもハウスの占断方法を知らない者は、先を考えずに沢山の子供を産んで、彼らを養わせることが出来ないような人のようなものである』

なんだか、ちょっと毒舌感のあるリリー先生ですが、この人物、ロンドンの大火災を西洋占星術で予知して、細部まで的中してしまった結果、放火の真犯人ではないのかと疑われ捕まってしまったほどの天才占い師なのです。（もちろん、すぐに釈放されました。）

『ハウス』とは、リノルナ流に説明すると『地表にある構造物と、地の気の流れ』です。

旧約聖書の『創世記』の最初にある

「地は形なく、むなしく、やみが淵のおもてにあり、神の霊が水のおもてをおおっていた」

の箇所の『神の霊（スピリット）』のように、地表の気の流れは、水面に漂う靄（もや）のようにイメージすることが出来るのです。

なんだかスピリチュアル風味な感じですが、システムで言うと『ハウス』って超カンタン。

１２個あって、意味が一つずつあるだけなんですよ。

ためし『ハウス』の意味、書き出してみますね。