数字の『10』

10は、9と少し似ています。


9は、
自分自身の歩みの頂点に達し、
さらに高みを目指したのでした。
これは、いわば学者さんのようなもの。


10は、
1~9という集団を組織化します。
そして組織のトップとして
外界と交渉を行う。


10は、会社の社長さんのようなイメージです。
あるいは、
10という王国。その王や女王のイメージ。

外界というのは、
自分自身がまだ経験していない
未知なるもの。

関係のないもの。
新しいもの。

10は、
人生のサイクルを終えた生命が
もう一度、生を受けようとして
転生の扉を押し開ける、
というようなイメージがあります。

ルノルマンカードのなかでは、
『10』鎌、『20』庭園、『30』百合
として表現されています。

順番に見ていきましょう。

『10』鎌
レイ・ブラッドベリの短編集
『10月はたそがれの国』に収録されている
短編小説「大鎌」。

大鎌というのは、
麦を刈り取るための農具。

これこそ、
欧米人の大半がイメージするところの、
『Scythe(サイズ)』いわゆる『死神の大鎌』
に他なりません。

もともと、『収穫』のための道具なのですね。

『精算』『区切り』というイメージが出てきます。

決算書や売上表などをもとに、
『外部と交渉する』という
イメージもあります。

かま

『鎌』のキーワード…
断ち切る 分断
刈り取る
区切りをつける


『20』庭園

10という王国が
2つあるという状態です。

集団同士の関係性。
20における『外部』は、
自分と同じ秩序が働いています。

『同窓会』のようなイメージです。
楽しくBBQパーティーをするみたいな
陽気な感じ。

まったく異質な経験を持っていても
根っこでは同質なルールに基づいている。

安定していて、予測可能でもある。
『外界に振り回されない』
というイメージが出てきます。

ていえん

『庭園』のキーワード…
人が集まる場所
交流 会議
パーティー 合コン
社交 楽しみ


『30』百合

10という王国が3つある。

大航海時代の三角貿易のように、
制度が極限まで洗練され
自動化されている。

誰かの意思でもって
この流れを止めるなど、
不可能といえるほどまでに
『完成』してしまった。

人間の意思をはるかに越えて、
たとえば、三位一体の世界のように。
たとえば、物理法則の世界のように。

生命の螺旋階段を抜けて
アストラル界、ついでエーテル界へと
昇っていくときが来たのです。

昇天するマリアさまのような
イメージでしょうか。

『落ち着いた』『大人』なイメージがあります。

また『使い尽くす』『自己を捨てる』
というイメージも出てきます。

なぜならば、人間としての領域は
ここまでだからです。

ゆり

『百合』のキーワード…
年長者のサポート
大人の関係 調和
LGBTQA
落ち着いた態度