(1/3からのつづき)

「先生。まず、わたしのことを総合的に教えてください」

彼女は、とても知性的で、それでいてとても素直な感じでした。

なにか専門的な知識か技能を習得して、それを仕事にしている。専門的な立場なので、何かの先生なのかもしれない。

周りの人を上手に操れるけれど、管理は苦手。

でも40歳を越えたあたりから自分で行動することが得意になってくる。おもに人の役に立つ場面において。

「たしかにわたしは管理部門に昇進してから、上手くいかなくなりました。ストレスに耐えられず退職しました。いまは、第二の人生なのです」

「もともとあなたは、会社勤めには向いていないんですよ」

「先生。わたしには霊的な能力がありますか。わたしとしては高いと思うのですが。そして、それはどんなものでしょうか」

「たしかに、あなたの霊的能力は高いですね」

スピリチュアルな才能はとてもあるようにホロスコープには映し出されていました。

すくなくとも雨の日に、リノルナとつながることが出来る程度には、十分に強い。

とくに人を助けるときに、意図して自ら使う、といった種類の能力を持っているようです。

「ところで、子どもは欲しいですか? あなたはこれから子どもを二人もうけるけれども(三人目は、うまくいかない)、一人目が生まれると、その力がいっそう強まることになる、とホロスコープには表れていますよ。でもこれは、ほんとうに、良いことだけに使ってくださいね」

「では先生。子どもはいつ、何人できますか、それぞれどんな人に成長するでしょうか」

2025年11月に第1子、この子は美しくて俳優さんになるかもしれない。この子が生まれることで、あなたの幸運が最大になる。

2027年9月頃に第2子、この子は心優しくて家族思い。とても繊細で優しい人になりそう。

「先生。わたしはいつどんな人と結婚しますか。何回結婚することになりそうですか」

2024年の9月頃、結婚するようでした。コツは恋愛相手ではなく、結婚相手を探すこと。相手は海外に赴任する外交官のような人。副業で会社を経営していて、財力がある。

「わたしの数秘術だと、39歳がわたしのピークなのです。どうも、わたしその年にこの方と離婚するんじゃないかと思うんです」

「ぼくのホロスコープでは、あなたが40歳の時に大きなトラブルに見舞われるようですね。どうもこれは同じ事柄を指し示しているようです。すると、ほら、ここを見て。あなたは口げんかが元で、大変なことになるかもしれない。この年の前後3年間は、特に用心していてください」

「たしかに、わたしは激しい物言いをすることがあるのです」

「離婚には至らないと思いますけどね。でも彼との関係が冷え切ってしまうかもしれない」

「わたしは人生のうち何回、結婚できますでしょうか」

「一度だけ」

「では離婚したら、もう結婚はできない?」

「残念ながら、そうです」

「先生。その方は、中国人でしょうか、外国人でしょうか。肌の色は黒いですか、白いですか」

「外国の人かもしれませんね。どちらとも言い切れませんが、白かな。どちらかといえばね」

でも彼女には、結婚よりも大事な、なにか別のあり方があるように、ホロスコープから感じられました。

(3/3につづく)