サインを2区分、3区分、4区分にする方法は、円のなかに図形を描き出す方法とも言えますね。

じつは西洋占星術にはもうひとつ、図形を描き出す手法があるのです。

『アスペクト』と呼ばれる考え方です。アスペクトとは『2つ以上の惑星間の相対的な角度』のこと。『座相』とも呼ばれます。

惑星にはそれぞれ固有のエネルギーが備わっていますが、このエネルギーは単体では行き場を持ちません。ある惑星がある惑星と特定の角度を取ったとき、惑星同士のエネルギーの流入・流出が起こります。まるで水門が開いた、みたいな感じです。

惑星同士がある角度を取ったときに、惑星間の水門がひとつ開くのです。

この角度とは、『あなたを中心とした円周上にある2つの惑星間の中心角』のこと。つまり、あなたに対して星のチカラがどのように流れていくかを見ていくわけです。柔らかく流れていくか、固く解きがたい結び目のようであるかが、アスペクトを見ると分かるのです。

『アスペクト』は、あなたに対する影響のタイプ別に『イージー・アスペクト』と『ハード・アスペクト』に大別されます。さらに影響力の強弱により『メジャー・アスペクト』と『マイナー・アスペクト』に分かれています。

そのうち、占い師の仕事のなかでは『メジャー・アスペクト』が大事です。『マイナー・アスペクト』のなかの一部も、占いの現場で使われることがあります。

『メジャー・アスペクト』は、『コンジャンクション』『オポジション』『トライン』『スクエア』の4種類です。『マイナー・アスペクト』からは『クィンタイル』『セクスタイル』『インコンジャンクト』の3つを覚えておいたほうがいいでしょう。

表にして整理してみます。

”メジャー・アスペクト”角度オーブ影響意味
コンジャンクション0°6°~8°イージーエネルギーを強め合う
オポジション180°6°~8°ハードライバル・補完関係
トライン120°6°~8°イージー調和・引き立て合う
スクエア90°6°~8°ハード対立・摩擦・かっとう
”マイナー・アスペクト”角度オーブ影響意味
クィンタイル72°3°イージー個人主義・霊能力
セクスタイル60°4°~6°イージートラインと同じ
インコンジャンクト150°3°ハード助けが必要

『オーブ』というのは、アスペクトを形成するときの誤差をどのくらい許容するかという決まり事です。

コンジャンクションの場合、ほんらいなら二つの惑星は完全に重なる必要がありますが、それを±6°までコンジャンクションと見なす、ということ。

二つの惑星に太陽か月が含まれる場合は、オーブは±8°まで拡張されます。太陽と月が絡む場合、アスペクトが形成されやすいのです。

はんたいに、マイナー・アスペクトではオーブの許容値が少ないですね。よってクィンタイルなどは3°しかありませんので、「めずらしい」アスペクトとなります。

惑星同士のエネルギーは、対等です。差を付ける必要があるときには、遠い惑星のエネルギーに対して近い惑星が影響を受ける、というふうに見ていきます。

(次にすすむ)

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  2. 生時がわかる場合の占い方
  3. 生時がわからない場合の占い方
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  5. ハウス
  6. 星座(サイン)
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