(前編からの続き)

特徴と言いますか、自分との差異を前向きにとらえずに、つねに後ろ向きにとらえてしまうのですね。まわりからすると、大変にやっかいなクセなのです。

べつに彼女が悪いわけではないのですけどね。なにかが悪いのだとすれば、彼女に対してダブルスタンダードを押しつけてきた、この社会のシステムが悪いのにすぎないのですけどね。

まあ、でもとにかく、これでもかというくらい後ろ向きな気持ちで攻撃してきますよね。彼女の中に【自分基準】という横並びの線があって、その線を越えて遥か先まで行ってしまった(と彼女が思っている)人を、引き戻そうとするのですから。

なんだか【嫉妬】と構造が似ているような気がしないでもないですね。

「そういう服って、逆セクハラとかになりませんかね」とか、
「それって、みんなに相談しました?」みたいな

とにかく【正論】【皮肉】あらゆる【同調圧力】を行使して、あなたを引きずり戻そうとするのです。

西洋占星術の世界では、こういう状況を【スクエア】と呼びます。

【同調圧力】を強いる、みたいなこのあなたと彼女の関係は【てんびん座&かに座】か【てんびん座&やぎ座】の90度の関係として想起されますね。そしてこの角度のチカラは、自分がまわりに影響を受けることに対して自信がない(あるいは、ありすぎる)とか、みんなの先頭に立って群れを率(ひき)いていくことに対して勇気が出ない(出すぎる)、などという現実問題として表面化していくわけです。

いちばん良いのは、てんびん座の180度の位置にある【おひつじ座】のチカラを強めること。これが、なによりも手っ取り早い方法です。おひつじ座は【スタートダッシュ】と言えますね。とにかく始めてしまうのです。でもこれだとあからさまな対立関係に陥るので、やっかいですよね。

スクエアとは、ある円の内部で、天体か天体以外の感受点の相対的な角度が90度になる関係を指すのですが、一般的には【凶】とされているのです。ただ最近では【変化のチャンス】として捉える見方も占術家の間で広まってきていますが、ぼくのまわりでは、まだいませんね。

【変化のチャンス】だとしたら、上手に使いたいですよね。じつは【チカラを流す】ことで、事態を好転できる方法があるのです。自分の殻が破れなくて困っている人には、とくに効果があるようです。

流し方はケースごとに違うので、ひと口には言えないのですが、とても簡単。でも京都だと、ぼくしか知らないかもしれませんね。