こんにちは。
今日は、SONAがツライ時に味方でいてくれた人のお話をしようと思います。
今は会えなくても、しょっちゅう会えなくても、
ただ存在してくれるだけで十分。
「味方」には、
“ニセモノ”と”本物”があります。
たとえ、貴方に事情があって詳しい事を話せなかったとしても、
“本物”は貴方を一方的に悪者にしたりしません。
当時、SONAは職場で
ある物事を通して「加害者」に仕立て上げられたことがあります。
その立場に立つとわかるのですが、
いつから何を拗(こじ)らせたのかも分からなくて、SONAも例外ではありませんでした。
周りとの感覚のズレに、ボタンの掛け違い。
修復しようとすればするほど裏目に出ては、事態は悪化するばかり…
どこまでも相手と通じ合えることなく、
驚くほど期待や想定した結果とは異なる現実が待っていました。
相手に本音を伝えようとしても、悪意として受け取られる。
改善しようとすればするほど、
その行動が裏目に出てしまい、自力では修復不可能でした。
しまいには、
つい昨日まで一緒にランチをしていた同僚たちからも距離を置かれ、
どうしようもなくて、つい頼りたくなった職場の大先輩からは
”自分を抑えなさい(我慢しなさい)”というニュアンスの助言。
正直もう、気持ちの持っていき場を失ってしまいました。
ですが、会社に出入りしていたお掃除のおばちゃん(以下、Kさん)だけは違ったのです。
KさんはSONAより推定10歳くらい年上。
彼女がいつもトイレ掃除をしているタイミングに挨拶や他愛のない会話を交わし、
話しやすくて気が合う方だなという印象でした。
窮地に立ってしまったSONAは、Kさんについ少し弱音を吐いてしまいました。
すると、Kさんから返ってきた答えは、
「詳しい事情は分からないけれど、わたしは全部あなたが悪いとは思わない。」
「私は職業が清掃というだけで歪んだ見方をされるのよ。
それは仕方のないことだけど、その人に映った私が本当の私ではないもの。
だから気にしないようにしているの。」と。
SONAは、何度この言葉に救われたか分かりません。
何を言っても誰も信じてくれなかった中で事情は知らないとは言え、
ただ一人、中立で公平な目線で見てくれた。
言葉だけを捉えれば、完全に肯定されるでもなく、否定されるでもないけれど、
温かみがあって不思議と心地良かったのを覚えています。
Kさんとの交流は、会社を退職してからも続きました。
ほんのたまに一緒に食事をしたり、
おうちに遊びに行かせていただいた時もありました。
Kさんは何度となく、私を気遣って
「私のような清掃スタッフと仲良くしている姿を会社の人に見られたらアカン」
と言いましたが、SONAは全く気にしませんでした。
仮に、”落ちぶれOLが掃除のおばちゃんとつるんでる”と見下す人がいたとしても、
私はその人と”判断基準”が違う、”私に必要な人”を選んだのだからそれでいいのだ、と思っていました。
KさんとSONAは、お互いの事を深く知っている訳ではありませんが、
それぞれが、それなりの”痛み”を抱えて生きているのだと理解しています。
Kさんとは、ここ数年お会いできていないですが
このままお会いする機会が無かったとしても、彼女が幸せで生きていてくれれば十分です。
あなたにとって本当に必要な人はどんな人ですか?
もしあなたが、自分には味方がいないと感じているならば、
そんな風に思える人を見つけられることを心から願っています。
番外編
▶あなたが「あなた」であるために(1)
▶「SONA」という劇薬 その効能と副作用について(追記版)