
木野 良介
京都ほしよみ堂オーナーの木野良介と申します。
現在は、リノルナという占い師名で活動しています。
ぼくは幼い頃から、
普通では見えないものが見えてしまう感覚を持っていました。
家系的にも、そうした力を持つ者が時折現れてきた一族で、
曾祖母もまた、地域を鎮める役目を担っていた人でした。
当時のぼくは、
その「見えてしまう力」を、うまく扱うことができませんでした。
怖いことを口にしたり、
人を不安にさせてしまったり、
力があることを、どこか誇らしく思っていた時期もあります。
そんな中で、
曾祖母から強く言われたことがあります。
それは、
この力は、人の幸せのために使うこと。
そして、常に謙虚であること。
この言葉は、
今もぼくの判断の基準になっています。
やがて一族の役目は終わり、
それぞれが別々の道を歩むことになりました。
ぼくも自由な時間を得ましたが、
同時に、自分の力との向き合い方を
改めて問い直す時期に入ったのだと思います。
その過程で海外に渡り、
制御しきれなかった感覚や力を、
「感性として扱う」方法を学びました。
見えることよりも、
距離を取ることの大切さを知った時間でした。
帰国後は、
社会的な課題に向き合う仕事に携わりながら、
日常の生活を送っていました。
そうした経験を重ねたうえで、
京都という土地に導かれ、
占い師として人と向き合う仕事を選びました。
現在、京都ほしよみ堂では、
占い師として、またオーナーとして、
人の選択に寄り添う場を運営しています。
ぼくは、
見えているからといって踏み込まない。
できるからといって、代わりに決めない。
その距離を、とても大切にしています。
占いとは、
未来を断定するものではなく、
その人自身が選び取るための
視点や余白を整えるものだと考えています。
京都ほしよみ堂が、
訪れた方にとって、
少し呼吸が深くなる場所であれば幸いです。
天上の歌を知ってしまった人が、
地上で、静かに生き残っていくために。
そのお手伝いをすることが、
いまのぼくの役割です。
2024年6月1日(2026/1/11改稿)
京都ほしよみ堂
木野 良介
