京都は、日本でいちばん商売のしにくい街といわれています。

『おかげさま』文化とでも呼ぶのでしょうかね。上手くいったお手柄は、みんなのおかげ。悪いのは、全部わたしのせい。こんな感じの横並び文化なんですね。しかも京都は、『男社会』。『はんなり』しているのは、客寄せパンダみたいなお遊びみたいなもの。女性は、じっさい管理職にはなれない。

京都の女性たちは、そのことがよくわかっているので、ちいさなパイを争って奪い合うしかないのですね。ちいさな世界に閉じ込められて、女性同士でお互いを貶(おとし)め合う。

そんなことをしていたら、自己評価だって低くなってしまいます。京都で占い師をしていると分かるんですが、20歳代前半の女性のお客様で、そういう人けっこういるんですよ。

『マウンティング』っていうコトバ、聞いたことあると思います。

もともとは動物同士が自分の優位を示すために相手に馬乗りになることを示すコトバだそうです。

まわりに、マウンティングしてくる人がいると困りますよね。だって、その人は自己愛が強すぎて認めてもらいたい気持ちが強すぎるあまりあることないこと【話を盛ってくる】から。ふつうの感覚では、もう受け答え不能という感じ。

かりに、あなたが彼女を無視したり、たしなめようとしようものならますますエスカレートして今度は、あなたを引きずり下ろすために直接攻撃してきたりするのです。

最悪の対応は、あなたが彼女の言動にイラっとして、攻撃的に言い返してしまうこと。

ほんとうに必要なことは、あなたが楽しく、日々を生きていくこと。彼女に勝つことで、あなたが幸せになったりはしません。もともと彼女が仕掛けてきたことなので、【勝ち負け】にこだわる必要がそもそもないのですから。

実際の例でみてみましょう。

これは、同僚からのマウンティングに悩んでいた京都在住の、20歳代前半の女性のケースです。

西洋占星術には、【サイン】という考え方があります。いわゆる【12星座】のことですね。この方のホロスコープを見ていますと、【火星】【木星】【土星】のバランスのなかに【かに座】のサインがかかっていたのです。

【かに座】は相手と同化することで、自分の領域を広げていくことが得意なサインです。つまり相手に反発するのではなく、相手の考えに「なるほど」と同意してしまうのです。

なにしろ相手は【勝ち負け】にこだわっているわけですから、あなたがスポンジのように相手のことを吸収してしまうと、もうなす術がなくなってしまうわけです。

ぼくのアドバイスによって、このケースのお客様は、状況を打開することができました。

それにほんとうに、あなたの利益になることだってありますよ。相手が、あなたの何に【嫉妬】しているのか。逆にあなたは何にこだわっているのか。あなたの【強み】と【弱み】を教えてくれるからです。

この方は、念願の昇進を果たして、職場を異動しました。別々の部署になったため、結果的にお互いが会うこと自体がなくなったのです。

ぼくのお客様は、職場で正当な評価を得て、日々を楽しくすごしています。いっぽう、同僚の女性はというと、風の噂で聞いたところによると、職場での人間関係が悪化していつのまにか退職していったとのことです。

自分にとって、【利益】と【不利益】を線引きする【かに座】のサインのチカラをうまく活用した例でした。もちろん【かに座】のチカラは、いわゆる【かに座生まれ】でなくても使えます。

あなたには、いますぐ活用できるチカラがじつは全部で12種類あるんです。西洋占星術を使えば、それがすぐにわかるのです。