本音を言わない人って

なんか隠し事でもあるんかなあ?と思っていましたよ。素直じゃないとか腹黒いとか

でも年齢を重さねて気づいたのは、むしろ深く物事を見つめた人ほど,ベラベラ本音を語らないと言う事。

それは隠している事ではなく,もっと違う理由があるらしい。今だからわかる。悟った人ほど本音を言わない。

①もう追いかけない。

悟りを開いた多くの人は,自分の意見にしがみつかない。正しいかどうかより,まあそれもありかという感じ。

昔ならいや違うよ!どう食いついてた事も今は別にどっちでもという顔で眺めている。

②これは無関心とは違う

ただ自分の考えが絶対だという幻想から抜け出しているだけ!!

例えば、的外れな企画がとおりそうになった時に

以前ならそれは無理ですよ!力説していたのが今は様子を見てみるかという余裕がある。結果がとどうであれ,それも学びになるとわかっているから。執着がないから!

わざわざ本音で戦う必要を感じない。そうなると不思議と周りの人も自然と耳を傾けるようになる

③力まない人の言葉はなぜか説得力がある

切り取られてしまうもの

本当に深い気づきって,言葉にした瞬間に何かが抜け落ちる。絶妙なニュアンスとか感覚的な部分とか!!まるで立体を正面にうつすみたいにどうしても情報がかける。

だから無理に言語化するより黙っていた方がましという判断になる

④例えば,人生の転機で感じたあのなんとも言えない感覚,

言葉にすると,ありきたりな自己啓発みたいになってしまい,本当はもっと複雑でもっと繊細でもっと個人的な体験だったのに言葉の限界を知ってる人は、安易に口に出さない代わりに表情や仕草でなんとなくそれとなく伝える,受け取れる人には,伝わるし,まだ準備ができてない人には届かない。それでいいと思っている

⑤答えを奪わない

正解を教えてしまうと相手の学習機会を横取りしてしまうことがある。親切のつもりが実は成長の邪魔をしたりする

悟った人はこの絶妙なバランスを心得ている

例えば、恋愛で悩んでいる友人に,その人やめておきなよ!と言いたくなる時,でも実際に言ってしまうと,本人が自分で気づくチャンスを奪ってしまう。痛い目に遭うのも大切だとなプロセスだったりする。だから本音はグッとこらえて、そうなんだと相打ちを打つだけ相手が自分で答えを見つけるまで静かに待つ。これは冷たいのではない。

むしろその人の力を信じているからこそ出来る事

自主性を尊重するって案外高度なスキルである。

⑥しーんとした力

言葉で説明するより黙っている方が深く深く伝わる事がある。沈黙って実はすごく雄弁。

例えば誰かが嘘をついている時の絶妙な間

あるいは大切な大切な話をしている時の静かな空気感,言葉が重なるより

その瞬間を大事にする方が,心に響いたりする

悟った人はこの沈黙の使い方が上手い。必要な時だけ口を開いてあとは静かに聞いている。その存在感だけで場が落ち着く。

しゃべり過ぎると,帰って浅く見える。だから最小限の言葉で最大限を伝える術を知っている。

沈黙の伝達力を信じているから

ベラベラと本音を語る必要がない

⑦これが私という感覚の薄さ

自我が強いとこれが私の考え方だとアピールしたくなる。でも悟りが深まるとその私という境界線がぼやけてくる。まるで川の流れの一部になったような感覚。

だからこれが私の本音ですと主張する気持ちそのものが弱くなる。

以上

ガラシャ鶴城