SONAは会社員経験も長いので、累計の通勤時間も結構あるなぁと気づいた今日この頃。


そして4月は通勤ラッシュも割増の季節。
観光客の他、見慣れない学生や新社会人がいつもの顔ぶれに加わります。


数日前、朝の通勤ラッシュに珍しく1席空いてるなと思って近づいたら、
大玉の黒飴が2個散らばっていました。誰かの落とし物でしょうか。
目の前のおじいちゃんも黒飴に遠慮して立っていました。


交通機関を利用していると、名前は知らないけれど同じ時間帯に出会う人々がいます。
言葉を交わすことはなくても、互いに認識しているという独特の顔見知り。


そこは人間観察と妄想が広がる世界でもあります。
コールセンター時代はシフトが早い時間帯だったのでなんというかバラツキがあって、現在の通勤で出会う人々と人種が違ったのを覚えています。


ラッシュに巻き込まれない時間帯は大抵座れてなかなか快適ですが、
その分余計と利用客に意識がいってしまいます。


例えば、
謎の香りを纏(まと)う男性。
彼が乗車すると一気に車内が南国リゾートになるんですよね。
香水のチョイスが独特すぎて、朝からこちらまで脳がバカンス。


私は彼のことを「トロピカル部長」と呼んでいて、
職業はカリスマ的な宝石商 (※注:妄想です)。


他には
いつも某デパート付近の連絡通路で出会う
乳母車のおばあちゃん。


普段は人の持ち物にそんなに興味はないけれど、
乳母車には何が乗っているのだろう…とつい気になって見てしまう。


おばあちゃんの乳母車に乗っていたのは
子供でも動物でもなく、日に焼けた使用感のある人形でした。


別次元に生きているのかなと思いきや、
デパートの店員さんと親しげに会話している姿も何度か目撃していたので比較的コミュ力は高め。
仲良くなれれば、なぜ人形を連れているのか聞けるかもしれないなと思いました。


一期一会でしたが、そんな通勤ライフを送っている中でダントツに印象に残っているのが、
こちらを見てほしいオーラを放つロングのアフロヘアに大輪のユリの花を耳の上に挟んでサングラス姿のスリムで長身な男性。純日本人です。


その男性のお望み通り、失礼ながら電車を降りるまで視線を外せないくらいラッシュの時間帯なら視線をくぎ付けにして間違いない大物でした。


残業帰りの時間帯は
ビールのロング缶をタオルで隠して飲むOLさんは今も昔も見かけますし、


ある時は、真冬の夜の懐かしの公衆電話ボックスの中に
カップラーメンをすする男性を目撃して衝撃を受けたものです。


皆さんの生活の中にも同じように個性的な面々はいるかなと思います。


こうした出会いの数々というものは、
平凡な日々の職場への行き帰りを彩り、テンションを引き上げてくれるスパイスです。


今月から通勤や通学を始められる皆様は
移動時間でさえも満喫できると人生楽しいのでおススメです。