夏が苦手な人。けっこういるみたいですよね。単純に、暑くて汗をかくからキライという人もいるでしょうし。リノルナのお客様のなかにも『強い孤独感』や『希死念慮(きしねんりょ)』に悩まされるということで、このあいだも、ぼくのところに相談にいらっしゃった人がいましたね。

「キシネンリョ?!」
あまり使わないコトバでしたので、思わずオウム返ししてしまいました。

そういえば、ぼくの元カレも、夏が巡ってくるたびに強烈な不安感と孤独感に苛(さいな)まれていました。影が焼き付くような酷暑の昼下がり、鳴り止まない蝉の声が耳鳴りみたいに頭のなかに響いているような時に、ふと、いっさいの時間が停止して、自分以外のすべてが死に絶えてしまったような、とてつもない「窒息しそうな孤独」を感じるのだそうです。

夏の時期限定で、鬱(うつ)症状が現れる、みたいな感じなのかな。

ぼくの場合は、夏は好きなのですけどね。『冬』のほうが、そういう孤独感を感じやすいかな。寒いの苦手だし。心臓が痛くなるし。静電気体質なので、冬場は金属に触るとかならずスパークするし。

冬の夜など、透明で身を切るような冷たい空気のなか、ふと星空などを見上げますと、リノルナの場合は星空と地表の境界がなくなってしまい、空に真っ逆さまに落ちてしまうような大変な恐怖を感じます。

冬生まれだからかな。「冬生まれは、冬が苦手」と言いますものね。冬の時期に死ぬのは、寂しいな。死ぬなら爆発的な生命力を感じる夏かな。いやいや、そんなすべての存在が生命を謳歌しているなか、ひとりだけ死ぬのはイヤだな。やっぱりどの季節だろうと、ぼくは死にたくはないですね。

身体が疲れていると、やはり気持ちもすり減ってきます。夏の時期ですと、猛暑日が続いた後、すこし気温が下がって過ごしやすくなった時とか。夏祭りや花火大会など楽しいイベントが終わって、静かな日常が戻ってきた時とか。なにかが終わった直後、人は疲れを感じて、孤独感におそわれやすいものなのです。

リノルナのような占い師は、死にたいってあんまり思わないけど、疲れたときには、やっぱりパワーをチャージする必要があります。リノルナは西洋系の占い師ですので、『パスワーク』等の瞑想をして充電しています。

自分だけのパワースポットを見つけておく、というのも有効ですよね。リノルナにとっては、京都の伏見稲荷が最良で最高のパワースポット。近所にありますので必要とあらば、誰もいない早朝に行き、心置きなくフル充電します。

ぼくは『イメージと現実とをあまり区別しない』タイプ。つまり『催眠にかかりやすい』タイプなのですが、そういう人は、瞑想に向いています。西洋系の瞑想って、自己催眠みたいところがあるのです。あなたもイメージ豊かな感じの生活を送っていらっしゃるのなら、ぼくみたいに瞑想によるエネルギーチャージの方法が使えます。

瞑想って、いろんな方法があるのですが、リノルナは松村潔さんのパスワークの本※1に付属していた音声CDがとても合っていたのでオススメしたいな、と思ったのですが、いまアマゾンで確認してみると、この本どうも絶版になっているみたいですね。残念! でも、プレミア価格で今さら手に入れるほどの価値はないと思います。ぼくにしても、この本もCDもすでに手放してしまっていて手元にはないですし。

本の内容をすこし説明しておきますね。

①イメージのなかに自分の身体を作る。

②天空に存在する『天の父』に会いにいく。

③地の底に存在する『地の母』に会いにいく。

④『天の父』と『地の母』のちょうど中間点において、自分の身体の内側に光り輝く円筒形の通路を作る。次いで自分の身体の外側に光り輝く球体を作る。

⑤『天の父』と『地の母』とのエネルギーを自分のなかに循環させて、エネルギーをチャージする。

と、こういう感じです。リノルナはLGBT+なのもあって『父』『母』というジェンダーを示すワードがすこし苦手なのですが、まあ仕方ないですね。ぼくのイメージのなかでは『天の父』も『地の母』も、それぞれ相当なアレンジが施されています。そもそも『天の父』も『地の母』もオリジナルのない架空の存在ですので、あなた独自の神話的イメージを作るとよいのです。

①~⑤まで、ぼくと同じようにイメージを持続することが出来るあなたは、占い師の素質、十分にありますよ! なぜならば、まずイメージの世界があり、その後にタロットや西洋占星術などの占いが続いていくのですからね。

※1 『あなたの人生を変えるタロットパスワーク実践マニュアル, 松村潔, 2010, 説話社 』(絶版)