「男らしく」「女らしく」そんな風に性別で相手に価値観を押し付けることはよくないと言われるようになってきましたが、それでも今だによく耳にしますよね。

性別で物事や考え方を分けようとする感覚って『色』でもよくあると思います。

なきりが子どもの頃はランドセルは黒か赤、男の子は青色などの爽やかな色、女の子はピンク色など可愛らしい色……みたいなイメージを押しつけられること多かったです。

そんな中、何故か、なきりのランドセルはとても綺麗なローズピンク(笑)

弟妹はそれぞれ黒と赤のランドセルだったのに、何故か私だけ違う色。

学校中探しても黒と赤以外のランドセルを持っていたのは私含めて3人ほどしかいなくて、しかもローズピンクは私だけでした。

今のようにランドセルの色が豊富な時代ではなかったのに、どうして私だけローズピンクだったのか。

理由は、両親や祖父母は赤を選ぶと思ってたのに、これがいい!と私自身がローズピンクを選んだから。

800人近くいた在校生の中でたった一人違う色を持っていたこと。

はっきり言ってものすごく目立っていましたし、「何でともきちゃんのランドセルは赤じゃないの?変だよ」とランドセルの色が違うと言うだけで意地悪をされたのを覚えています。

当時とても泣き虫で力も弱くて背が低かったですし、いじめっ子からしたらランドセルの色が違うと言うだけでも、いじめる格好の的だったんですよね。

でも、なきり、6年間ランドセルを使い続けたんですよね。

大好きな祖父母が買ってくれた、大好きな色のランドセル。

誰に何を言われても、気になりませんでした。

むしろ変だと言われたら、「何が変なん?綺麗な色やろ」と謎の鋼メンタルでランドセル絡みの話は流していました。

いじめっ子からしたらつまらなかったでしょうね。ランドセル以外のことでは割とすぐ泣くのに、ランドセルで揶揄っても泣かないんですから( ´ ▽ ` )

そんなわけでいじめっ子も揶揄うのを諦めましたし、同級生達から何も言われず、ローズピンクのランドセルを持っていることを受け入れられました。

自分の『好き』を周りの人に受け入れてもらうことって、個性があればあるほど時間がかかってしまいます。陰口を言われることもやっぱりあります。

ですが、そう言う周りからの奇異の目を振り払って、自分の『好き』を大切にし続けていたら、そんな自分を丸ごと受け入れてくれる人と出会えて、気づいたら受け入れてくれる人で溢れるようになっていくんですよね。