「自分がほんとうに恋愛をしたいのか、わからないので」
ということで、ぼくのところに相談しにいらっしゃるお客様、けっこういるんですよ。
「出会いがあったら、かならず付き合わないといけないのでしょうか」
「『とりあえず付き合う』っていうことが、自分には無理」
「一目惚れって、自分の中では、絶対にありえないんです」
リノルナとしては、これらのことには共感しかありません。そして実際、驚きました。
ぼくはいわゆる『心理的なパーソナルスペース』がとんでもなくロングレンジなので、そのことに困っているのですけどね。同じように困難を感じている若い人がこんなにも多いなんて。
でも皆さんは、ぼくみたいなバイセクシャルでもないみたいなんですけどね。
西洋占星術で『ふたご座』『いて座』『うお座』の人って、バイセクシャルの人が多いとか言いますけどね。どうなんでしょうね。
「女の人のなかで、好きになれる人がどうしてもいなくて」
と自分がゲイなのかな、と心配されているお客様もなかにはいらっしゃいますけどね。そういう心配は、ぼくの経験上、普段はあまりしないほうが健康的です。
『ゲイ』というのは、病気でも何でもない、性指向のひとつにすぎないのですから。実際に好きな男の人が出来たときに、はじめて悩めばいいのですよ。
「じつは、友だちもあまりいないのです」
「心情的には、まったく寄り添えてなくて。利害だけで付き合っているから自己嫌悪におちいることがあるんです。友だちを裏切っているみたいで。自分はサイコパスなんじゃないかなって」
まったく同意です、とリノルナとしては言わざるを得ないです。ぼくは50年近く生きてますけど、ほんとうに『友だち』と言えるのは、3人だけかな。元カレと元カノと、いまの妻と。
最近、すごい奇跡が起きて、新しく「友だち」が出来たので、これで4人目。50年間で友だち4人。どうですかね。思ったより多いですかね。少ないですかね。
ぼくの『友だち観』は、その人と・・・
① 親友になる可能性がある。
② 恋人になる可能性がある。
③ 家族になる可能性がある。
そういえば、友だちである3人とは、④ぼくはそれぞれ一緒にお風呂に入ったことがある。でも新しく友だちになった人といっしょにお風呂に入るかどうか、それは分かりませんけどね。とにかく「友だち」とは、これら①~③のハードルすべてをパスしてくれた人。
この『可能性』というコトバがとても大事なのです。数秘術で言えば『7』。ルノルマンカードならば『ヘビ』。西洋占星術ならば『てんびん座』。『叶わないことを承知で、探し続ける』というイメージです。
吉本ばななの『キッチン』の「みかげ」と「雄一」の距離感と言えばわかりやすいでしょうか。
ぼくは友だちがとても大切。なぜならば、それは親友級であり、恋人級であり、家族のようになる確率がとても高いから。しかしながら、ぼくが誰かと出会って友だちになる確率はとても低い。なぜならば、親友や恋人や家族になれる人は、世の中にそうはいないから。