
母親って、この世で一番の強敵かもしれませんよね。
倒すべき敵。
なぜならば、あなたの生き方にかならず介入してきて指図するから。あなたがまだ幼かった頃から
「あんたのためを思って」
という言葉とともに、
「こういう子と友達になりなさい」
「この服を着なさい」
「ピアノを習いなさい」
「この学校を受験しなさい」
などなど。
母親っていろんなこと、言ってきますよね。母親は、あなたの人生のすべてを支配してくるわけです。
あなたは、母親にとって【いい子】でしたか。あるいは、【悪い子】でしたかね。
あなたは母親と戦うにあたってなんらかのルールを見出そうとしてきました。
ルール。
法則のようなものかもしれませんね。【母親の法則】を事前に知れば、いろいろ言われる前に対処できる。そう信じていろいろ先回りしてやってきたのに、母親は、あいかわらず無理難題を言ってくるわけです。
ひとつクリアしてもかならず次の課題が出てくる。あなたは、もう20歳代の前半。でも母親の支配はまだ続いている。
「〇〇さんのところの子の彼は近所で評判が良いのに」
「はやく結婚しなさい」
「子どもは男の子がいい」
もういい加減にしてくれ、と叫びたくなりますよね。
【母親の法則】なんてものはなかった。あるのは、あなたへの【嫉妬】だけ。それも【圧倒的な嫉妬】です。あなたの若さと美しさと、未来への可能性に。本来なら、祝福すべき事柄なのに。母親は、あなたと同性だからそれができないのです。
あなたに捨てられたら、もう何も残らない。あなたに対しての【依存】もあるでしょう。【所有物】だと思っているところもあるかもしれませんね。
あなたも母親をある意味、【お手本】としてしまった。母親の行動原理を【マイルール】にしてしまったのです。この呪縛から逃れるのは容易なことではありませんよ。
長い時間がかかります。
大切なのは、【ルールを無効にする】こと。
ルールって守ることもできるし、破ることもできますよね。
しかし。
【母親というルール】に対しては、破るだけでは足りないのです。【自分という存在】自体を新たに打ち立てる必要があります。自分を最優先に。自分を無条件に、褒(ほ)める。
あなたの持っている12のチカラで言えば、【みずがめ座】のチカラを使うのです。
【みずがめ座】は、あなたの【独創性】【空気を読まない】【ヨコに広がるネットワーク】などを強化することが出来ます。
【ルール】への対応は、【非ルール】で。
【上から目線】への対応は、【ふんわりとした、ひらめき】で。
ある日、ぼくのところに20歳代前半の女性が、恋愛相談に来ました。母親を連れて。
ぼくも、いちおう確認したんですよ。
「あらあら。お母様に、お話聞かれちゃっても大丈夫なのかしら?」
「はい、大丈夫です。」
そうしてその女性。母親をとなりに座らせて、いま付き合っている彼氏と、気になっている男性と、どちらが相性がいいかずいぶん詳細にお話しくださいました。
「あんた、そんなこと考えてたの?!」
と女性の母親もびっくりして、悲鳴のような声を上げるほど。
「そうだよ」
と、当の彼女は涼しい顔で淡々としたものです。
帰りの後ろ姿は、彼女のほうが先頭に立ってその後ろをついていく母親は、なんとなく小さく見えました。
結局彼女、母親との対決になんとも独創的な方法でぼくを利用した、というわけなんです。