タロットの正逆のお話をしたのが前回。
今回もタロットの構図の話ですが、今度は絵の構成から内容を読み解いていくお話を少し。
魔術的なシンボルや絵が描かれているだけでなく、人物たちの体の向きや近景・遠景に何を書き込むかで、作者の意図や意味を表しています。
例えば、小アルカナのキング達は、四人ともそれぞれ別の方向を向いています。ワンドのキングは右側(向かって左側)を向いているのに、カップのキングはやや左側(向かって右側)を見ています。
図の左右はそれぞれ、過去・未来、自己への関心・他者への関心というように色々な意味を関連付けられています。
例に挙げたワンドのキングは、体ごとほぼ左側に真横を向いており、自己の意志と内面を重視し、かつ行動も未来へ向かう前進の姿勢を表しています。カップのキングは他者への関心や共感を示すように右側を向き、深く腰をかけ相手の行動を見ているように見えます。右手に持っているのは王権を表す錫ではなくスートを象徴する杯。これも、このキングがいかに愛や精神性を重視しているのかがうかがえるなあと個人的には思っています。
ちなみにペンタクルのキングは右手に錫杖、左手にペンタクルを持っています。
新作のタロット等は、作者の方がどこまで意図して構図を組んでおられるか判断が難しいものがあります。未来志向であることを表すために、向かって右側に対して横顔を描いていることもあるのでは?
が、占いの道具として作られたものであれば、図像学を取り入れておられるものが多いと思いますので、伝統的な図柄のではなくても、ある程度参考にしていただけるのではないでしょうか。
また、カードの近景は、過去や今現在起こっている事が描かれ、遠景は未来や先行きがどうなるかを描きます。ですのでソードの10は、終局とその後の時間をかけた立ち直りを示すように、近景に倒れ刺された人物が描か暗い空が描かれているけれど、遠景の遠い空は黄色い明るい空が少し描かれていますね。
このようにそれぞれのシンボルがどの位置に描かれているのかによって、その影響がどのあたりから来るものなのか、いつ頃の出来事なのかが想像できるようになっています。
【登場人物の描かれ方】
左を向いている→自己へ向かう意識
右を向いている→他者に対する関心
背を向ける→将来に対して興味がある・先の展望を求める
正面を向く→公明正大さ・正面から物事に向き合う
カードの近景→過去やすでに起こっている事
カードの遠景→未来や先行きの様子
空の様子→状況の見通し(天候が感情を表すことも)
水辺の様子→感情・心の状態
ざっくりとですが、このような感じで捉えてえもらえば、カードを丸暗記せずともある程度そのカードがどんな解釈でリーディングされるのかがわかってくると思います。
読み解きの参考になれば幸いです(o^―^o)
絵の読み解き、楽しいですね。ちょっといくつか取り上げでやってみたいな。
興味のあるカード絵柄などを教えて頂ければ、その絵について考えてみようと思いますので、ツイッター等で気軽にリプライをくださいませ☆
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