『幸せってなんだっけ?』に、
ポン酢しょうゆのある家さ、
と歌ったのはキッコーマンのCMに出ていた明石家さんまさん。
カップの10はまさしく、読み手に『幸せってなんだろう』と問いかけてくるカード。
今回はこのカップの10について、少しお話したいとおもいます。
家族の慎ましいながらも満ち足りて幸福な後姿を描いたカード。
そのまま『充足感』『リラックスと心の平穏』逆位置で『ないものねだり』『現実逃避』等と解釈されますね。
私は現実と向き合う心の在り方で、いかに幸福度が変わるかについての意匠だと考えています。
そしてこのカードに勝手に『これでいいのだ!カード』と名前をつけております。
そう、バカボンのパパの銘台詞、「これでいいのだ!」
大バカをやっても、大失敗しても、パパはオチが来た時「これでいいのだ」で締めくくります。
ハチャメチャだけど、自分で思いついたことを思ったようにやっているバカボンのパパ。
思っていたようにはいっていなくても、全体を見渡して収まるところに落ち着いた事を、これでよし、と全肯定するのです。
誰がパパの事を笑っても、お金持ちじゃなくても、一家は幸せそう。
一般的ではないけれど、ちゃんと自分たちの幸せや喜び、大切な事を守っている姿は、とってもカップの10的だなと思いませんか?
一家のカップをいっぱいにしている原動力は、パパの『これでいいのだ!』という全肯定。
パパの心のフィルターを通して抽出された世界は、『そのままで善いもの』となります。
バカボン一家のキテレツだけどなんだか幸福に思えるのは、見栄やおべっか、見た目や財産ではない善いもので、パパたちの10個のカップが溢れていっぱいの家族に見えるからではないでしょうか。
状況によっては『知足』や『家の中の青い鳥』と読むこともありますが、打開策が欲しい時、私は「バカボンのパパならなんて言うだろう?」と脳内大喜利してみたりします(笑)
『これでいいのだ』という、悪いことも含めて一度事態を全肯定するパワーは、腹を括って新しい一歩を踏み出す切欠もくれます。
リーディングでアンラッキーなカードばかりの中にカップの10が出てきたとき。
解釈に困ったら、一回『これでいいのだ』と呟いてみてください。
バカボンのパパが降りてきて、斬新な幸せ解釈を授けてくれるかもしれませんよ?
なんてね! これでいいのか?