拙いながら、小さい占いの勉強会を主催させていただいております。
先日のお題が、西洋占星術のあれこれでして、その中で
「現状は火星とか木星域だけど、二回目のサタリタ意識するよね」
という話題になりました。
年齢域ってなんぞ?という方のために、さらっと解説。
西洋占星術に、年齢によって影響を受ける惑星が異なるという考えがあります。
惑星の発達年齢域ともいわれおりまして、その惑星に対応する能力や性質を発達させていく時期があると。
例えば0歳~7歳は月の年齢域とされておりまして、この時期には性格の基礎や喜怒哀楽の感情表現が作られる時期と重なります。
月の司る無意識や幼少期、母親との関係など、ホロスコープ上で月が象徴するものと似ていますよね。
そんな感じで、月・水星・金星・太陽・火星・木星・土星と、どんどん大人になっていきます。
この間一緒に勉強していたのはお互いに火星域の方でした。
火星の時期なので、生きる目的を得た太陽域から、社会の中で自分の個性を打ち出しチャレンジする時期です。
木星域の安定と度量を磨いて、その後、物質社会での最終目標・到達点といわれる土星域に至ります。
土星域は56歳~70歳と言われますから、二回目のサターンリターンである還暦もこの時期の出来事です。
「えー、まだサタリタ意識するの早くない?」
とも言われたんですけど、30歳のサタリタより60歳のサタリタが来る確率は低いわけじゃないですか。年齢的に死んでるかも知れませんし、ね!
今生でやり遂げたい何かや、やってみたい何かが太陽の年齢域でしっかり意識されても、時間が用意されていないこともある。
還暦の時の自分に託すのではなく、今の自分の積み重ねとして土星の私が完成しているようにしておかないと駄目だなあって、最近けっこう思うんです。完成を意識しておかないといけないよなって。
一回目のサタリタの時は太陽の年齢域。それまであまり意識しなかった体力的な限界が見え始めたり、肉体的な衰えを感じたりして、命の限界を具体的に感じ始めたころだったかなと、当時を振り返ります。
己の凡庸さ、才能の枯渇にも怯えていたように思います。
突然やってきた土星先生に、うっちゃられるような感覚w
サターンリターンを経験しながら等身大の自分と、その自分に何ができるのかを考えさせらた太陽域でした。
そこを経て、逃げない自分を見つける。そしてその自分を連れて火星域に臨む。
30歳前後の頃より自分の終わり方や、残されている時間を考えますので、勢いだけでチャレンジはできませんけどね!
明日自分はいなくなっているかも知れない。だから今すぐできることをやらないと。
火星域の自分には、この勢いが必要なんだなあとひしひし思います。
15歳の時に30歳の自分て想像の範疇を超えてたところがありました。
けれど、45歳が考える60歳って、生々しい実感がある…。
この生々しい未来を見つめながら、突き進むのが火星域の課題なのではないでしょうか。
迫ってくる土星師匠の迫力よ(笑)
この顔を見ながら、進んでゆくのでございます。
様々な年齢の方にお読み頂いていると思いますが、皆様はいかがでしょう?
せまりくる土星先生はどんなお顔をしてらっしゃいますか?