相手のことを好きになり始めた時、「この人のことを本当に信じていいのかな?」と不安に感じることってありますよね。
別に恋愛に限ったことではありません。
友達や同僚、隣人など、様々な人間関係でこの不安を感じる人は多いです。
知り合って間もない頃に比べ、相手のことを理解してきた。
そして相手に好感を持ち始めたからこそ、「より深く相手と関わっても良いのかな?」「今までは気をつかっていたけれど、この人にならもう少し自分らしさを出してもいいかな?」と、悩んだり考えたりしはじめるんですよね。
人は皆、自分が傷つくことを恐れますし、避けたいと思います。
この悩みも、根底にはこの『自分が傷つくことは避けたい』という自己防衛本能の現れ。
ただ、あまりにもこの不安が強いと、何も問題がなく本当なら上手くいくはずだった人間関係がギクシャクしてしまう原因になったり、問題が起こる元凶になってしまったりもします。
「相手は自分のことを騙そうとしているんじゃないか?」
「自分のいないところで悪口を言ったり、全くの嘘を周りに話しているんじゃないか?」
「相手はただの遊びで自分といるだけで、自分の感じている“好き”と違うんじゃないか?」
現実はとても上手くコミュニケーションが取れていて、信頼関係を築けている、絆が深まっている。
なのに、心の中でこんなことを考えていると、どんどん相手のことを疑ってしまうようになり、楽しかったはずの相手との時間が苦痛になってしまいます。
相手にもそんな貴方のしんどそうな気持ちが伝わって、「最近辛そうな顔やつまらなさそうな顔ばかりされるような気がする。会話も弾まないし、もう誘わない方がいいのかもしれない……」「なんだか自分のことを疑うような発言が増えた気がして、一緒にいるのがしんどいな……」と感じてしまい、連絡が徐々に減ってしまう、なんてことも考えられます。
いざそうなってしまったら、「やっぱりあの人の気持ちはその程度のものだったんだ」「自分の予想は当たったんだ」と勝手に裏切られたような気持ちになるんです。
まるで悲劇のヒロインのような気持ち……。
でも、それはあなたがそうなるように無意識で引き寄せてしまった悲しい結末です。
いい人の中に本当に悪い人が潜んでいることはもちろんあります。
なので、誰でも疑わずに信じることは確かに危険です。
でも、全員を疑っていたらあなたの周りから大切な人がいなくなってしまうのも事実。
信じることは確かに怖いことですが、あなたが「この人と仲良くなりたい」「信じたい」と少しでも感じた人のことを信じてみることは想像以上に大切な事なんです。