京都ランチ事情『BURGER ELEVEN』
京都ほしよみ堂のある河原町五条の交差点を少し上がる(京都では北に行くことを上がると言うのです)と、白い小さな門構えがあります。
ここが今回、わたくしリノルナがご紹介したいハンバーガー店。ここはですね、まさかのフランス風ハンバーガーを出す店なのです。アメリカじゃなくてね。
店内に入ると、なぜかフランス・パリの場末のカフェにいるような錯覚をしてしまうのは、内装のチカラなのでしょうかね。
メニューもフランス語で書いてありますね。あ、でもこのANANAS et FROMAGEパイナップルとチーズというのは、なんとなくハワイ風。京都★清水のカメハメハ大王であるリノルナとしては、迷うなあ。
店の看板メニューの『バーガーイレブン』がおすすめとのことで、注文します!
バターがたっぷり効いていて、ちゃんと、おフランス料理になってる。すごいおいしい。パテの焼き加減がすばらしい!
付け合わせには、ポテトじゃなくて『シュークルートサラダ』というのを選びました。キャベツの千切りとベーコンを和えた酸味の効いたサラダということ。これもバーガーからこぼれ落ちたバターが溶けて美味い!
ここはフランスですから、飲み物もワイン推し。サングリアというのは、ワインを使った甘いカクテルのこと。ちなみにサングリアとは、スペイン語で『血』という意味。
ついでにSTEAK FRITESステックフリットというのを頼んでみました。ポテトはこっちに付いているんだなあ。フランス人好みの赤肉を使ってさっぱりペロッといけてしまう。
この肉、おいしい。ローストビーフじゃなくて、ちゃんとステーキ。このステーキとポテトの組み合わせ、フランスの国民食なんですって。ビストロで食べる感じなのかなあ。それともイギリスのフィッシュ&チップスみたいに、屋台で買って食べるのだろうか。
ぼくとしては、このステックフリット。やはり庶民向けの食堂で出てきて欲しい感じがしますかね。フランス・パリの、おふくろの味としてね。
パリと言えば、やはりマドモワゼル・ルノルマンのことを思い浮かべてしまいますね。彼女は役者になりたくてパリに出てきたけど、最初はうまくいかなかった。
彼女は縫製工場で働きながら、占い師を夢見た。そしてロンドンに渡り、次いでフランクフルト、再びパリへと戻ってくる。やがて彼女はジョセフィーヌ妃の占い師として、その名を轟かすことになるのですがね。
このお店の名前の『バーガーイレブン』のイレブンつまり11という数字。『不屈』『もう一度戻ってくる』というイメージが、ルノルマンらしいですね。
しかし、この河原町通り。イレブンと付く店がいったい何軒あるんだろう。