前回、西洋占星術で鑑定をする時、占い師さんがしっかり見ているところは、太陽の他にもあって、特に、太陽+月の位置、生まれた日の日の出の位置ですよというお話をしていました。
月がその人の内面や幼少期の事を表すので、その人の自然な自分であったり、本質に近い部分や深層心理に近い部分を見る時に月はかかせません。
この月星座を、まずはエレメントでみていこうと思います。
黄道を分ける星座は12種類。
その中でも、さらにエレメントによって、4つのグループに分けられています。
エレメントとは、火・地・風・水の四大元素の事。
紀元前の世界から、世界の要素を大分類する時に使われていた考え方の一つです。
東洋だと木・火・土・金・水の5つに分ける、五行思想が有名ですよね。
西洋占星術では、世界の要素を4つに分類するこの考え方が取り入れられており、12星座の星座の分類にも使われています。
四大元素でサイン(星座)の基本的な要素や働きを4分類しているのです。
12星座を4つに分類すると下のようになります。
火…牡羊座・獅子座・射手座
地…牡牛座・乙女座・山羊座
風…双子座・天秤座・水瓶座
水…蟹座・蠍座・魚座
各エレメントに3つずつわかれていますね。
そしてこれが、火、地、風、水。火、地、風、水、の順に一つずつ配置されています。
星座占いが好きな方だと、このグループ分けを見て
『あ、何だか似たような性格の星座が集まってるなあ』
と思われたのではないでしょうか?
その通り。エレメントが一緒ということは、基本の性質や価値基準が似ているということ。
(さらにここから、活動・固定・柔軟というクオリティ(行動傾向)で分ける3分類があるのですが、ここではエレメントでのお話をします)
星座のグループから、各エレメントのイメージを膨らませてみましょう。
そして、月がそのエレメントに位置しているということは、どんな内面世界を持っているのか想像してみましょう。
まずは火のエレメントから!
【火のエレメントグループのイメージ】
牡羊座さん、獅子座さん、射手座さん。
この方たちの似ているところはどんなところでしょうか?
若々しい。エネルギッシュ。行動力がある。自分の道は自分で切り開く!
みたいなイメージを持たれる星座ですね。
陽の力で、燃え上がる上昇のイメージや、生命力を表すエレメントが火。
火のエレメントに意志や理想を示す太陽が来ていれば、生きていく目的や考え方が、自分を軸において成長と前進をしたいと『考える』人なのかな、と想像ができます。
では内面や心地よいと感じるものを表す、月が火のエレメントにあるならどうでしょうか?
未知のものにワクワクする。見ているより自分でやってみたい。自分がどう感じているか・何がやりたいかが大事。熱血漢ぽく感動やさん。
出方の強弱やこの辺りの性質を持っておられるのではないでしょうか。
自分を物事の中心において、感じ取った事を自分以外の人にも情熱的に語っていく方が多いように感じます。
これはパーソナリティの一部であり、全てではありません。月が射手座ならみんな陽気でパリピかといったら、そんなこと全然あいませんよね。思慮深くもな静かな方もおられます。
火のエレメントに月があっても、「私は外に出たくないし、インドア派の根暗ですよ」と仰る方がおられます。
ですが潜在的な要素として、のびのびと自分の好きな事をして、人に合わせるよりも、やりたい事にチャレンジできる環境にいると素の自分を感じたり出したりしやすいのではないでしょうか。
必要もないのに無理に行動をする必要はありません。
ですが、生き難さや自分らしさを感じられていないのであれば、月のエレメントに従い、外で新しい刺激を受けてみたり、自分の感情を表現していくチャレンジをしてみるのが変身のきっかけになっていきます。
元気がなくなった時、自分も相手も焼き尽くしてしまうような情熱が、あなたの中にも潜んでいることを想像してみてください!
次回は【地】のエレメントさんについてザクっと書いてまいります(o^―^o)