アメノウズメという日本の神様をご存知でしょうか。 

漢字で書くと、天鈿女とか天宇受売と表され、その後ろに敬称である命を添えて書かれている事が多いようです。 

この神様が出てくる有名な神話は、やはり天照大神の『岩戸隠れ』に関するもの。 

有名なのでご存知の方もおおいでしょうが、ざっくりとどんなお話なのかをご紹介します。 

弟神である素戔嗚の乱暴狼藉に嫌気のさした天照が高天原を去り、の向こうに隠れてしまい、太陽の神様がいなくなった世界は真っ暗になってしまいました。 

作物は育たなくなり、病気がはやったりと次々に悪いことが起こり、困った他の神様は天照大神に出てきてもらうよう、一計を案じます。 

岩戸の前で滑稽に踊り囃し立て、楽しそうな外の様子が気になった天照が覗き見ようと戸を開けたところを、すかさず力自慢の神様が岩戸を取っ払い、天照が出てきたことで無事に太陽がこの世に戻ってきたというお話。 

この岩戸の前で、面白おかしく踊って、神々を笑わし天照の気を引いたのが、先に名前をあげた、アメノウズメです。 

そのため、この女神は芸能の神様・宮中祭祀で巫女舞をする猿女君(さるめのきみ)の祖先とされています。 

海の向こうから別の信仰がもたらされた後、芸能の神様というと弁財天が有名になりますが、天鈿女命も日本で古くから技芸の神様として信仰され、今でも多くの神社でお祭りされている神様なんですよ! 

京都嵐山の車折神社(芸能神社)、滋賀県鈴鹿市の椿大神社、宮崎県の高千穂町にある荒立神社等、今でも人気の絶えない神社です。 

荒立神社鳥居。撮影の日、実は神前結婚式が行われておりました

弁財天と天鈿女命、同じ芸能の神様ですが、相違点はそもそも弁財天は【水神・財神】であり、天鈿女命が【巫女神】であること。神を呼び出し和ませる人々の崇める神です。 

何をこんなにつらつらと書いているのかと言いますと、去る秋に高千穂にお参りに参りまして、占い師として良くご神託を頂き、先行きをお伝え出来ますようにと、猿田彦と天鈿女の夫妻神をお祭りする、荒立神社へお参りに行ってまいりました。 

そのご縁が付いたのか、二つ名に『天鈿女』の御名前を頂くことになりました。 

はちゃめちゃに恐れ多いのですが、これもご縁…。 

名前についての相談に乗って頂いた時、一言も荒立神社の話をしていないのに、アメノウズメはどうだろうと言われたのです。そして、占術も西洋系だし名前負けしそうで怖いと思いながら、『はい、そうします』と、なんでか言っていたんですよね。不思議。 

そも、女系をたどれば、霧島連山と『高津』と『原』に繋がる家。 

男系の因縁の方が強く出る傾向にある出生図を持ちますが、私のMCに星をドンで乗せるのは母の方。父はICに近い所に星を置きます。 

これはこっちの名前を使えということなのやもしれないと。 

名に恥じない働きのできる占い師に成れるよう、精進してまいります。 

どうぞ、運の岩戸を開く猿女・アメノウズメと、お引き回しのほど宜しくお願い申し上げます! 

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