(前回▶「SONA」ができるまで⑦)
こんにちは、SONAです。
今回のSONAの8話目は、久々の職に関するお話です。
渦中にいた当時はそれぞれに悩ましく苦しい時代でしたが、
これらですら、現在の仕事面のSONAを支えて育んでくれたユニークで貴重な経験です。
SONAは、ホワイト→ブラック→ブラック→ホワイト→ブラック…というように
間にホワイト企業で派遣社員や契約社員としての経験を挟みながら、
ブラック企業で一種の耐久性を養い、
自分が”見てきた世間”との
ズレ (違和感)と正解(フィット感)を確かめてきました。
中でも、業界的に濃いグレーから限りなくブラック傾向のある
請負業務を生業としている企業での出来事や経験をご紹介したいと思います。
経験①
おっちゃん友達2人組で仲良く面接を社長が承諾
色々な意味で仕事ができなかった当時のSONAは
全く”使い物”にならなくて、この会社で唯一得られたものは零細企業のシビアさのみでした。
本当の意味で仕事がデキる人だけしか続かないし、残れない。
もちろんSONAは、圧をかけられて脱落です。
ある時、会社のインターフォンに応じると、
監視カメラ越しに不思議な雰囲気のおっちゃん2人が映り込んでいました。
名前と来社目的を確認したところ、友達と一緒に採用面接を受けたいと言うのです。
社長に相談したところ、「ええよ、2人まとめて受けるから通して」と言われ、
ちなみにこの2人が採用されたかは覚えていませんが、
このやり取りを通して、良い意味での「柔軟性」を感じました。
経験②
違和感しかない履歴書
こちらも中小企業での出来事です。
経理の仕事をしていましたが下っ端だったので雑務にも追われて、
採用担当者でもないのに言われるがまま、採用関連書類まで開封してました。
さすがにあんまり見ないようにしていたのですが、
どうしても目に焼き付いてしまって離れなかったのが
写真が黒ひげアフロなのにギャル文字だった履歴書です。
思わず「履歴書くらい自分で書かんかい」とツッコミたくなりました。
履歴書って、その人の”人となり”が現れますね。
経験③
海外社員の価値観の相違はスケールが違う
②と同じ会社での経験です。
この会社にいた年下ボスキャラのお局様には、SONAはいつもコテンパにやられてましたが、
唯一スカッとした出来事が、彼女と中国拠点(海外)とのやりとり。
お局は正論が大好きなんですが、
中国の社員とお局は、言語というより価値観が通じない。
翻訳ソフトでメールのやり取りをしているようなのですが、
お局が下手(したて)に出ても、中国の社員が強気でキレて返してくるらしい。
感覚の違う相手には、正論なんて全く効き目ナシなのだと見せてもらいました。
またある時、お局が中国拠点へ電話したところ、知らない社員が出て狼狽。
皆が誰だ?誰だ?となってたところ、
役員も知らないうちに現地で勝手に雇われた人であることが判明。
知らないうちに社員が1人増えてる、日本ではありえない状況です。
正論に少しでも共感できれば、SONAのようにダメージも大きいけれど
全く価値観が通じなければ何も影響を受けることはないのだなと痛感しました。
経験④
通称:退職公園
②の会社に勤めていた時、息が詰まる毎日だったので
雨の日以外のお昼休みは公園で過ごしていました。
ブランコも滑り台なんかもあって子供にとっては「充実した遊び場」ですが、
大人のSONAにとっては「避難場所」。
私はまだ管理部門の職員だったのでマシでしたが、
各現場が終了し、次の現場まで待機中の社員はメンタルが下り坂なので
この公園で過ごし始めると、大体はこの会社を辞めます。
めずらしく「何だかこの人、息が長そうだな」と感じた人は、
元自衛官のヘリコプター操縦してたらしいおっちゃんくらいです。
請負業務って、同じ会社にいながら転職状態だから
辞め行く人たちを見るたびに、標準以上に順応性って必要なんだなって痛感しました。
番外編
▶「SONA」という劇薬 その効能と副作用について(追記版)
▶あなたが「あなた」であるために(1)
▶SONA流 未来を迎えるためにできること