「本当の自分の望みがわからない。」
色々な方のお話を聴く中で、こんなお悩みを相談されることがあります。
まさか「自分がどうなりたい」のかわからないなんて一体どういうことだろう?と首を傾(かし)げる方もいると思うのですが、意外に珍しいケースではありません。
今夜は、ある努力家の女性の事例を紹介していきます。
彼女は掴んでは勘違い、掴んではニセモノ…とトライ&エラーを繰り返しながら、しまいには「もう、どうなりたいとかも無いのかも…」と半ばジプシー状態で漂流するようにSONAの元に相談しにやってきました。
彼女のお話を聴いていくうちに、
”選択すること”を諦めた(放棄した)状態なのだということがわかってきました。
彼女にも、かつてこんな習い事をしてみたいだとか、あんな洋服を着てみたいなど、自分がどうしたいのかという意思はあったようですが、
教育熱心なご両親や学校の先生や友人・彼氏など、彼女を取り巻く人々の意見が次々と覆いかぶさって次第に埋もれていきました。
そんな彼女にも人生の岐路が訪れ、
将来を自分で選択するタイミングがやってきた訳なのですが、そこで「自分がどうなりたいかわからない」状態に陥ってしまったのです。
今まで進学・就職に至るまでの間、彼女は周りの言われるがままに決めていました。
抗(あらが)うよりも、従う方が楽だったからです。
しかし、この「周りの意見に従い続けること」自体が、自分の本音をうやむやにし、蔑(ないがし)ろにする行為だったのです。
皆さんの中には、”そういうことか!”とそろそろ気づかれた方もいらっしゃるでしょうか?
まさに彼女の”本音”は「ストライキ」の真っ最中だったのです。
「声をあげても聞き入れてもらえない(届かない)なら、話す意味なんてないからシカトしよう!」という状態です。
「ストライキ」を起こされてしまった彼女は、一体どうしたらよいのでしょうか?
前編はここまで、対処法は後編に続きます。