インターセプト・ダブルハウスのお話、二回目でございます。 

前回の軽い説明などはこちらの記事をどうぞ。 『枯渇と過剰のもたらすもの~インターセプトサインを考える~』 無いないと苦しみ求めるもの。ありふれて気が付かないもの。 正反対で、全くお互い関係のないものに思われがち。けれどこの二つの要素はどこかで影響しあい、物事を形…ameblo.jp

才能と同時に地道な努力を求められるインターセプト。 

際立つが故に本人からあまり重要視されない傾向のダブルハウス。 

私のネイタルホロスコープは、この特徴を持つものです。 

そこまで珍しいものではありませんが、時間の経過の中でどんな風に本人の中で認識される事象なのかは、そこそこの年齢の人間が書いてみると何かの役にたつかもしれないと思い、ちょっと自分の実感想を書いてみようかと思いました。 

皆さまがホロスコープを読み解いていかれる時の、参考例になれば幸いです。 

さて、ここで私のネイタル配置をご紹介いたします。 

(しばらく貼り込みましたので、画像は削除いたしました)

図を貼ると何だか裸写真を晒すような恥ずかしさがありますね(;´∀`) 

私がインターセプトをされているのは双子座と射手座。

双子座を9ハウスが、射手座を3ハウスがインターセプトしています。 

そして双子座で太陽と月がオーブ2度で合。

更に水星が太陽のオーブ4度にありますが、初期の双子座のため、ギリギリ水星は牡牛座にあり、極端なコンバストは回避されております。が、9ハウスに水星も入っております。ライツと水星が9ハウスでステリウム状態です。 

対して射手座には海王星が入っており、こちらは冥王星とオーブ2度のセクスタイルのみ。オーブ2とは言え、トラサタ同士のセクスタイルですので、9ハウスと比べて薄い印象ですね。

ですが3ハウスのカスプは蠍座にあるため、1ハウスの冥王星とは合わせて影響を考えるべきです。 

ダブルハウスは牡羊座と天秤座。牡羊座が7ハウスと8ハウスのカスプを持ち、天秤座が1ハウスと2ハウスのカスプを持っております。 

天秤座は冥王星がはいっており、牡羊座は天体不在です。天秤座に関しては、アセンダントを受け持ち、アセンダントと水星がオーブ1度でトライン、ライツが双子の合でエレメントが同じです。そして支配星の金星はファイナルディスポジター。 

オーブは広いですが、アセンダントとライツはステリウム伝いにトラインと考えてもいいかもしれません。

支配星の火星が金星と合を持ちますので牡羊座がもつ惑星不在の7ハウスも火星と共に金星の影響を帯びているよう。 

この金星ラインのそれぞれの微妙な関わり合いよ(笑) 

アセン軸が関わるわけですから、否が応でも意識に登らざるを得ない。

だけど得意だという意識はありませんでした。 むしろ、1、7ハウスの事柄は苦手で仕方がありません。

アセン・ディセンで出来そうな人に見える(2・8ハウスカスプもあるから本当は力量があるのでしょうが)天秤・牡羊的能力を求められると、暴走気味で制御しきれていない感じが自分の中にあります。 

1ハウス天秤は、正当性や平等性には人一倍敏感で冥王星パワーでブチ切れ。 

2ハウス天秤は、できない事の苦手意識がすごい。また、ノってるときの駄目なときの差が激しくて大変。 

これは天王星がノーアスペクトで2ハウスに入っている影響が強いかも。 

7ハウス牡羊は、パートナーを作ることが苦手。大切に思う余り、どう接していいかわからない&束縛感を感じると逃げ出したくなる。

人一倍注目されたがりなのに、ハッと人の視線や地味な自分に気が付いて酷く恥ずかしく悲しくなる。 

1ハウス天秤7ハウス牡羊のネガティブ面に注目がいきがちでした。バーテックス軸も7・1でアセン軸とほぼ平行なので、余計に対外意識がいくのかもしれません。 

8ハウスに関しては、オーバーロードサインを持ち、うちの天体がファイナルの金星と合の火星。火星が7ハウスのルーラー。8ハウスの金星火星が7ハウスにおいても大きく影響を出し、性急かつ多情で、人間関係の結論を出すとき、相手を支配したい気持ちと自我の求める平等性のジレンマが大きくなり、他人との関係性つくりに耐えられなくなる。故に極端に長続きせずせっかち、となったのか。 

8ハウスに天体が個人天体が集中し、サインが牡牛座なら、ゆったりと密な人間関係を作り、7ハウスが希薄であっても少ないご縁から長く続く人間関係を作っていくイメージがありますよね。 

けれどオーバーロードとダブルハウスの牡羊座に影響を受ける結果、波乱要素がつよまり、深い絆や信頼関係を作っていく過程がより強調されて、課題になりました。 

結果、私のダブルハウスのサインはコントロール不能で、苦手として強く意識される事とないます。 

実際にも、占星術を学ぶ前から、ずっと私の中にあった苦手意識です。 

人は好きで、話をするのも楽しい。すごく大事な人たちもたくさんいるのに、距離が近づきすぎると突然嫌になってしまう。相手に感じる独占欲も、相手からの独占欲も酷く居心地が悪くて、嫌いじゃない分どうしていいかわからなくなってしまう。

ひどく自分勝手で情の薄い人間に思えて悩んだりもしたものです。 

良い面として、職業として司会をしたり役者をやったりもしたので、そうとらえると、自分の中の天秤や牡羊的要素を、うまく意識した職業選択ができていたのかな。 

でも発声と表現の才能として他の天体の配置を見ると、牡牛水星がライツとステリウムの要素も大きく、ダブルサインのみの要素とは取れないですね。 

そしてまた7・8ハウスと、インターセプトサインの双子が絡んで来るんですねえ…。 

ここからインターセプトサインの話に移っていきます。 

先にお話していた通り、私のインターセプトサインは双子座と射手座です。この2つは、ダブルハウスになっていた2・8ハウスの次のハウスである3ハウスに射手が、9ハウスに双子がまるまる入っております。 

そして双子がライツをもち、9ハウスがステリウム。強調された9ハウスのオポジションにある3ハウスは、カスプが蠍座にあるためルーラーが冥王星となり、3ハウスの射手座海王星と1ハウスの冥王星とセクスタイルです。 

1ハウスと3ハウスの関係性はそこそこ強く、9ハウスもライツ(太陽と月の両方)持ちですので、人生の方向性が出やすいアンギュラーとなる1・7ハウスに大きく影響します。 特に1ハウスはアセンの絡みからも9ハウスの天体と結びついています。

なのに、インターセプトされている。 

気になって、やりたくてやりたくて、仕方がない。 

なのに、なかなかうまくいかない。 

自己を問うこと(1ハウス)、他者と関わっていく事(7ハウス)は、3・9ハウスの欲求を満たしていく上で必要な行動と経験です。

その欲求を満たそうとすれば、暴走気味の1・7ハウスを使いこなせるようにならないといけない。

自分の興味のあることにつて極めるにしても、インターセプトされているため、人より多くを積まねば達成感を得ることが出来ない。 

学生時代、一番興味を持ったのは民俗学の分野でした。心理学や考古、社会学も面白そうだなと思いましたので、私の9ハウスは言語や海外・貿易という形より、心理・哲学の方へ傾き、8ハウスにオーバーロードを持ち、2ハウスのカスプが蠍にきている色合いを帯びたようです。 

興味の湧いてくるものは多く、いろんな事も勉強したいし、出来るようになりたい。 

考古学や歴史が好きで、子供のころの夢は『物書き』でしたから、3ハウスに射手座海王星、9ハウスで双子ライツっぽいですよね。 

ホロスコープを見るまでもなく、意識されていた私の欲求。 

それっぽ過ぎて、後から書き足したみたいに見えてしまうほどです。 

それほどに意識されていたのに、勉強は丸暗記は得意でしたので、そこまで勉強ができない子ではありませんでしたが、自分で物語を作ってみても、ちっともうまく書けない。お友達の作文のほうがうんと上手だと感じていました。 

2ハウスの影響か、得手不得手がはっきりとあり、理屈の理解と体の理解が全く別物。 

アセン天秤的にそつがないように見えて、出来ない事の克服にはとっても時間がかかりました。 

ああ私は何をやるにしろ人より2倍くらいやって、やっと人と同じなんだな。が正直なところ。 

勉強は好きだけど、頭が良いわけじゃない。 

表現はしたいけど、上手いわけじゃない。 

3ハウスインターセプト臭がします (笑)

1ハウスの自己表現を果たすにも、ライツが入っているのでどうしても双子座のある9ハウスに目を向けなければいけません。

7ハウスの社会性やバーテックスも、3ハウスの射手座をうまく使いこなせなければ、コミュニケーション力や理解力を発揮して、力が発揮されていきません。 

だけど、チャレンジの機会は沢山回ってきました。友人に同じ方向が好きな人が何歳になってもいてくれる。頭の良い人も多い。

小説ではないけれど、脚本を書く機会をもらったり、研究員にはなれないけど、博物館にかかわる仕事ができたり。 

占い師の仕事を頂けるのも、ライツが目指す自分の9ハウスの世界に少し近づいています。

広域宮らしく経験できる事が多いんですね。 

もうおわかりのように、

前半の1・2・3ハウスと後半の7・8・9ハウスは密接に関係を持ち、

どれか一つを1点突破すれば良い問題ではないのです。 

1ハウス2ハウスの強みになる力をコントロールしきれば、3ハウスの力がうまく働きだし、

前半のハウスが機能しだせば、後半のハウスは言わずもがな。 

若い時には足りなかった7・8ハウスの経験値も、年齢により備わるものもあります。

自分の傾向や欠点を冷静に見られるなら、人に教えを請うたり自分を律する力を使えるはず。

1・2ハウスの躓きを後半ハウスがカバーし始めます。

また牡羊の力を社会性を磨く姿勢に振り向ければ、9ハウスの理想を叶えていく土台作りになります。

そして双子の9ハウスが、知り得たものをより広く人に伝わるようにと引っ張っていくんですね。 

『太陽たる私』が何か一つ決めた事を、この流れを意識して取り組むと、インターセプト・ダブルハウスにまつわる悩みは改善していくと読めるでしょう。 

私の場合、インターセプトにライツの合が入りステリウムだったり、ダブルハウスサインがアセン軸を含み、カスプの来ているハウスにオーバーロードがあるので、よりクッキリと関係性が浮かんできました。やや極端な例かもしれません。 

ですがやはり、他の方の出生図においてもこの2つは関係を持ち、各々が同時に改善されていくやり方を探るのが改善の糸口になるのではないでしょうか。 

インターセプト・ダブルハウスに限らず、ホロスコープは12宮全ての要素を整えてこそ、より良い人生の指針になると言いますが、自分の出生図を見るにつけ、本当にそうだなあと思います。 

読み込んでいけば、欠落を埋める要素もちゃんと用意されていると感じます。 

学び初めに自分の出生図を見たとき、『何だか地味だなあ。なのになんか面倒そうなの』と思っていました。

けれど勉強していくうちに、アセンMCが逆転の上、ナチュラルサインとハウスが真逆になっていく私の出生図も、インターセプトの『時間をかける』というキーがはまった事で、てんで正反対の資質を発揮する為に、力が養われる為の出生図のように見えてきました。 

相談くださる方の悩みに沿って、解決の糸口を見つけられるよう、占星術もより深く学んでいきたいですね。

ンタセプト・ダブルハウスについて考える